生きがい…

 ビートルズはドイツのハンブルグで長時間の演奏をこなしたときに、薬物を使ったことがあった。
 アンフェタミンである。
 当時、すでにマリファナがあったはずだが、彼らは手を出していない。
 ポールの母親はナースであり、子どもの頃から薬物についてはうるさく言われていたようだ。それが逆に、すでによく知られていた薬物を使用することになったのかも知れない。(認められていた薬も、その後、禁止されるわけだが)
 当時、まだよく分かっていなかったマリファナには、本能的に手を出さなかったのではなかろうか。


 彼らの初めての“マリファナ体験”はアメリカでだった。
 ニューヨーク公演の後、人気絶頂の彼らは、例によってまったく外出できない。
 ホテルは警察が警備していたが、その周囲にはファン達が押し寄せ、ビートルズの歌をうたい、それぞれがお気に入りのメンバーの名を叫んでいた。
 6階建てのホテルのほぼ全室がビートルズとその公演スタッフたちにのために用意されていた。
 そのため、警察は、ホテルの廊下、ロビーといったところにまで配置されている。

 ビートルズはニューヨーク・ポストの記者を通して、ボブ・ディランにホテルまで出向いてくれるように頼んだ。
 ビートルズは初期の頃からボブ・ディランがお気に入りだったのだ。
 とりわけジョンは、影響を受けていた。
 「悲しみはぶっとばせ」(アルバム「ヘルプ」に収録)はディランの影響を受けなければできなかった曲だという。

 ホテルに到着したボブ・ディランは警察に囲まれ、その後、ビートルズのスタッフに守られるようにして案内されてやってきた。

 エプスタインが、礼儀正しく、飲み物は何にするかを尋ねる。
 ディランは「安ワイン」と答えたという。
 ホテルは、ビートルズのために高級ワインしか用意しておらず、わざわざ「安ワイン」を買うためにスタッフが出かけたという。

 よくわからない話だ。高くていけない理由があるのだろうか。

 このあとディランは、ビートルズに対し、挨拶代わりのようにマリファナを勧める。
 エプスタインは当惑し、まだ吸ったことがないのだと告げた。
 ディランは実に意外だという感じだったという。

 わざわざ「安ワイン」を注文したのに、ディランはその場にあった高級ワインをいつの間に飲み、早くもどこからか取り出した“葉っぱ”をロール紙に巻き始めていた。
 彼は落ち着かない様子であり、指先もふるえている。いかにも不器用な手つきだった。
 廊下には警察がいる。
 ホテル内には大勢のマスコミも待機している。
 よくもまあ、こんなところで…という気がするが、ボブ・ディランという人は、相当な人見知りであり、ビートルズと初めて会って、リラックスできなかったのだろう。
 多分、自分でもそうなることを見越して、マリファナを用意していたのではなかろうか。

 ディランとリンゴは部屋の窓際まで行き、ブラインドをおろすと、ドアの隙間に濡れたタオルを押し込んで煙がもれないようにした…。

 細めに捲かれたマリファナをディランはリンゴに差し出す。

 普通それは、その場にいる者たちで回し飲みをするものなのであるが、何も知らないリンゴは1本1人で吸ってしまった…。

 ビートルズの中で最初にマリファナを試したのがリンゴだというのは、ちょっと不思議な気がする。
 どんな感じだと訊かれたリンゴの答えは「天井が落ちてくる!!」というものだった。
 そいつは凄い。やってみなきゃというので、他のメンバーがそのあとに続く。
 ジョン、ポール、ジョージ、そしてエプスタインまでもが、一斉にマリファナを吸い始めた。

 ハードスケジュールに堪えるために、興奮剤を飲むのは、イギリスのロック・バンドでは常識だったというが、当時、マリファナはよく知られていなかった。
 彼等には、さほどの罪悪感はなかったのではあるまいか。


 5分ほど吸っていたが何ごとも起こらなかった。
 全然、変わらないじゃないか…などと言っていた彼らだが、次第にゲラゲラと笑い始める。


 「僕等は二組に分かれてグループになった。僕はジョージとブライアンとでグループになった。ブライアンがちびたタバコを吸う姿は、彼のイメージとギャップがあり過ぎた。僕等は死ぬほど笑った。ブライアンも鏡を見て笑った。全員で笑い転げた」(ポール)

 「ブライアンは自分のことを『ユダ公』なんて叫ぶんだ。自分のことそんなふうに言うなんて初めて聴いた。最高だよ。僕らにとってこれはものすごく開放的なことだった」

 マリファナは、その時点で、もう不要となった。
 あとは酒を飲みまくるパーティと突入する。


 「一晩中、僕は紙と鉛筆を探し回っていた。寝室に戻ったとき、突如として『人生の意味』がわかったからなんだ。これはなんとしても書きとめておかなければと思った」

 「翌日、メモをみると『7つの段階がある』と書いてあった。『なんだこれは?7段階ってなんのことだ?』なんてみんなで大笑いしたけど、これは宗教にも通じることなんだ。その後、宗教も探究したからね。しかし、マリファナをディランに教わったなんて、マハリシにマントラをいただいて瞑想の世界に入るようなものだ。これはステイタスだよ」

 「マリファナに関する意見は、今もほとんど変わっていない。ただしアドバイスを求められたら、手を出すなと言うよ。それが確かに一等いい。でも、僕は酒とマリファナを比べたらマリファナのほうが無害だと思う。すぐに眠くなるし、暴れて殺人を犯すこともない」


 こうした情報は誤って伝わるとまずいので、音楽と薬物との関係についてポールの考え方を紹介しておこう。

 「僕等には自制心があった。作品の向上に結びつかないと思ったらお酒にしてもすぐにやめた。ワインを飲んでレコーディングをしたことがあるけど、ひどいものだった。僕等の最高の作品は、正常な環境の中で録音されたものがほとんどだ。アイディアを思いつくのは簡単なことじゃない。クスリで酔っている状態だと奇跡でも起きない限り無理な話だ」


 ブライアン・エプスタインは、ビートルズやシラ・ブラックとの絆を再確認すると、新たな展開の必要を感じていた。
 アメリカでの活動はさらに重要となるはずだった。
 彼はアメリカでの代理人としてナット・ワイスと契約。
 契約後、エプスタインは医師から精密検査を受けるように言われる。

 エプスタインは入院するが、かなり自由に外出を許可されており、彼が入院したと知っているものはごくわずかだった。

 入院後、すぐに重要な仕事が待っていた。
 ビートルズの新しいアルバム「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」の発売記念パーティだった。
 報道関係者が大勢招かれた会場には、久しぶりにビートルズの4人が顔を揃えた。
 このパーティの仕切りは、すべてエプスタインがこなした。
 テープルに並ぶ豪華な料理、上等なシャンペン、高級ワイン…そうした細々としたことを手配することこそ、彼の最も得意とするところだった。
 エプスタインは、口数こそ普段より少なかったが、生き生きとしており、とても病人とは思えなかった。

 ビートルズは、彼の生きがいだったのだ。






大論争…

 時間厳守は、エプスタインが信じる美徳の最上のものであった。
 彼は何よりも時間にうるさかった。
 だが、1967年には、しばしば、約束した時間を守らなかった。
 そればかりではなく、精神的な落ち着きを失っていたようにも見えた。
 会議の最中、些細なことにこだわり、突然、声を荒らげたりしたのである。
 もともと議論することは得意ではなかったが、会社のトップとして、全体の流れを把握したりすることは十分にできていたはずである。
 だが、この頃は、とてもそのようには思えなかったという。

 スタッフは、なんとかしてエプスタインの気持ちを仕事に向けさせようとした。
 瞬間瞬間に的確な判断を下さねばならない制作部長は、突然、エプスタインからかかってくる電話で、重要な約束をキャンセルさせられてしまう。
 彼は、直接話をするのを避け、電話で済ませてしまおうとするのだった。

 「この件については電話で手短に済ませよう」

 その他、決裁を下さねばならないエプスタインが、いつまでも何もせずスタッフをやきもきさせるようになっていた。
 たとえば、コンサートプログラムのデザインの承認を求める印刷業者からの連絡に対しても、一向に返事を出さないのだ。
 OKして判でも押せばいいはず…、向こうはサインか…、まあ、要するに、まったく面倒なことではないはずだが、そんな簡単な仕事がどんどんたまっていく…。

 明らかに薬物による影響だと思われるが、彼自身は、ドラッグは慎重に用いれば、まったく問題がないと考えていたようだ。社会的に問題となっていても、それは単に過渡的現象だと信じていたのである。

 この年の夏、タイムズ紙に「マリファナ禁止法は倫理的にも現実的にも無理がある」という見出しの全面広告が掲載された。
 この意見広告は大論争を巻き起こしている。

 「マリファナは犯罪、青少年の非行、性的興奮、中毒などの直接的誘発剤とはなり得ないというのは、医学界では一般的に認識されているということ。マリファナにかかわる諸問題は、むしろ誤った情報に基づいて社会がつくり上げたものと言える…」

 広告には次のような文言が記されていた。

 この請願書の著名人たちはイギリス内務大臣に、カンナビス(大麻のこと)に関して、以下の5項目の法律改正基準プログラムを検討することを要請する。

 1.政府はカンナビスの使用方法について、医学的適用を含むあらゆる面からの研究を許可し、支援する。
 2.個人の敷地内においてカンナビスを吸うことは違反行為と見なさない。
 3.カンナビスを危険を伴うドラッグリストから削除し、特別措置により現在の禁止制度を廃止し、政府の管理下で流通させる。
 4.カンナビス症状は、法的に認められるか、少なくもと初犯10ポンド、それ以外の者も25ポンド以下の罰金刑にとどめる。
 5.マリファナ所持や私有地内でのマリファナの使用を認め、現在、服役中の受刑者を減刑する。

 そして、請願に署名した英国の65人の名が列記されている。
 小説家グレアム・グリーン、舞台監督ピーター・ブルック、評論家ケネス・タイナン。
 さらに、DNA分子の発見者でノーベル賞受賞者のフランシス・クリック、科学者フランシス・ハクスリーといったそうそうたる名前があった。
 その他、下院議員数名、医学博士、心理学者、有名アーティスト。
 そして、ここには、ビートルズとブライアン・エプスタインも名を連ねていたのである。
 ビートルズは「MBE勲章受賞者」としての肩書付きだった。
 これは、まさに衝撃的な広告であった。


 この広告が発表されたあとで、エプスタインは「メロディー・メイカー」紙のインタビューで次のように語っている。

 「私は、マリファナがアルコールより害が少ないことは間違いないと確信しています。マリファナとその効果については、とんでもない誤解があります。マリファナは有害に違いないと多くの人々が言っていただけなのに、その意見は疑問をもたれないまま、受け入れられてしまったのです。ソフトなドラッグに対する世間の考え方は、変化していくと信じています」

 さらに思い切って、こんな表現までしている。

 「犯罪だと考えられていた頃の同性愛と似たような状況だと思います。改正法が成立するまで、何年間もおとなしく我慢するのは馬鹿げたことです。最近、同性愛罪の告発なんて耳にしないではありませんか」

 マリファナがさらなる危険な薬物への誘因剤となる危険性については、このように語っている。

 「そういった危険があることは確かでしょう。しかし、アルコール依存症の人が危険な薬物に手を出す危険は既に存在しているのです。私の知り合いにマリファナを吸う人間がいますが、危険なドラッグに手を出す人間は1人もいません。それがどんなに危険なことかはっきりとわかっているからです」

 このように言いながらも、エプスタインは、誰もが試すべきだと言っているわけではないということは強調した。

 エプスタインは、マリファナにとどまらず、LSD体験があることも公表しているのだから、彼の話には矛盾があるように思うが、LSDについても彼は容認する態度だった。

 「LSDは、私のエゴを小さくしてくれました。LSDで危険な目に遭った人はごく少数です。少なくとも酒の飲み過ぎで死んだ人間ほど多くないことは確かでしょう。もしかしたら、アルコールと一緒にLSDを飲んだ場合にそうなるのかも知れません」

 「LSDは自分自身をよく知る手助けをしてくれたと考えています。怒りっぽい性格も少しは変えてくれたように思います」

 エプスタインは、66年頃から全部で6度ほどLSDを服用したと言われている。
 彼は、それらはすべて感動的な体験だったと語っているのだ。

 果たして、彼の言葉はどこまで信じられるのであろう。
 周囲の人間の証言によれば、エプスタインは、むしろ怒りっぽい性格になってきたように思えるのだが。
 さらに、エゴが小さくなったというのを認めるとしても、それは彼のような職業の人間にとって好ましい傾向ではないと指摘する人もいる。
 世界は1つ。みんなが幸せ…。
 それでは、競争心がなくなってしまう。
 競争心がなくなった世界に、さらなる発展はあり得ないというのであるが、さて…。






友人たちのことば…

 1967の夏…。
 エプスタインの友人たちは、こんなことを語っている。

 「以前の彼は、いつ会っても笑顔を絶やさず、顔色もよかったのに、急におかしくなってしまいました。何かを気にしているような感じで…。いくらお金で立派な別荘を買っても、お金では幸福を手に入れられないということでしょう。彼は、まるで、これから起きる出来事を知っているかのようでした」

 「成功すればするほど、彼は孤独になっていった。自分のアーティストに仕事が入っていなければ、打ち合せを兼ねた夕食会でもしない限り、夜は案外、暇なものなんだ。夜というのが厄介な時間でね。彼は自分の気持ちを押し殺すような内気な人間だった。どんなに成功しても、どれほど金があっても、孤独を癒すことはできなかったんだろう」

 明らかにエプスタインはダメになっている。それもどんどん悪いほうへ悪いほうへと。そう感じた友人は、必死に説得している。

 「ブライアン、××○○の記事を読んだか?ドラッグで死んじまったぞ。馬鹿だよ、命を粗末にして…」

 しかし、エプスタインはまったく耳を貸そうとしなかった。

 「奴は純粋すぎた。バンドの連中と違って、生きるコツを覚えるのが遅かったんだ。ミュージシャンというのは、現実的なんだ。俺たちはハンブルグでの仕事なんかで世間とのつき合い方を覚えたものだ。だけど、ブライアンは、そういう基礎訓練をする時間がなかった。いきなり頂点に上りつめ、そこで深みに入り込み、ドラッグに巻き込まれた。そこから抜け出すための知恵も、抵抗するだけのスタミナも彼にはなかった。本当にかわいそうだった。でも、俺にはどうしようもなかった…」

 彼がまったく世間知らずだったということには、異論があるかも知れない。
 これまで見てきてわかるように、彼は人並みに挫折を経験している。
 まったく挫折を知らずに出世して、たった一度の失敗で、一気に転落していくという、そんな人間だったわけではない。
 しかし、彼に心を許す友人がないのは確かだった。
 何ごとも順調に進んでいるときには、人の言葉に耳を貸さないような自信家の彼も、ひとたび落ち込むと、誰かに救いをもとめたのは確かなのである。

 古くからの友人で、彼の心を癒してくれたと言われているのは、ジェリー・マースデンだった。
 ジェリーとペイスメーカーズのリーダーである彼は、16歳からショービジネスに入った情熱家だった。自分たちの曲は、ほとんど彼の手によるものだ。
(※一説によるとジョンに「抱きしめたい」の原曲を提供されたが断ったと伝えられている)
 ジェリーはドラッグには目もくれず、仕事一筋という硬骨漢だった。
 彼からすると、エプスタインの生活ぶりは我慢できなかったようだ。
 しかし、それでも彼は、エプスタインに対し、実に誠実に対応している。

 「彼は、朝の4時とか5時なんていう時間に電話をしてきて、ちょっと来てほしいって言うんだ。僕は家まで行って、ひどく落ち込んでいる彼の話し相手をし、励ました」

 「彼は孤独な人だった。僕たちのようなバンドの人間やシラ(シラ・ブラック)以外には、ほとんど友人はいなかった」

 「ところが、彼が仲間を必要としていたちょうどその頃、僕等はとても忙しくなっていた。彼が電話してきても、『ごめん。ブライアン、俺たちクタクタなんだ』と言って、あしらってしまった」

 医師のすすめで入院していたとき、エプスタインの最大の悩みは不眠だった。
 さすがの彼も病院内では、無闇に薬を飲むことはできなかったのだろう。
 相変わらず、仕事の指示をテキパキとこなすかと思えば、次の瞬間、すっかり落ち込んでしまうというように、彼の精神状態は目まぐるしく変わった。

 だが、それでも音楽に対する情熱は衰えることはなかった。
 長い長い沈黙を続けていたビートルズの人気の低下を心配した彼は、ジョージ・マーティンに、そのことを訴えた。
 あの「ストロベリー・フィールズ・フォエバー」と「ペニーレイン」のレコーディングは、それがきっかけでビートルズのスタジオ入りを促し、実現したのだという。

 入院中、ビートルズ全員のサインが記されたお見舞いのカード付き花束が届けられた。
 ジョンからだった。

 「君もご存じのとおり、僕は君を愛している。心からね。ジョンより愛をこめて」

 そのカードを見て、エプスタインは感激し、泣いた。

 退院祝いは、自らの手で盛大に行われた。
 医師から、もっと別荘を利用するようにと言われたエプスタインは、その別荘にビートルズとその妻を招いた。
 ビートルズと共にいることが彼の幸せだったからだ。
 だが、ただ1人、ポールだけは姿を見せず、エプスタインをひどく失望させた。

 この当時、ジョージはインド文化にのめり込んでおり、彼の口からは、当然のようにそうした話題が出た。
 エプスタインは彼の言葉に興味示し、ジョージとかなりの時間話をしている。
 仕事以外のことで、こうした態度を見せるエプスタインは非常に珍しいという。

 後にジョージは、この時のことをこう語る。

 「悟りの境地の手前まで行っていて、そのまま行けば、新たな境地に達したかもしれなかった」

 果たして、ジョージのいう悟りとは、新たな境地とは、いかなることであろう。
 いったい彼は、エプスタインに何を感じたのだろう。
 生死を超越したようなイメージが、エプスタインから感じ取れたということなのであろうか。

 だが、招待客の何人かは、入口で、LSDやマリファナを手渡されたという。
 エプスタインは、体調を崩したのは、あくまでも過労からであって、ドラッグとは無縁なのだと信じていたことになる…。


 パーティ会場では、ポールに弾いてもらうことを予定していたピアノを代わりの者が弾いていた。

 エプスタインは「ポールにも来てほしかったよ」と何人もの客に囁いていたという。

 「これが僕にとって大切な催しだということは、彼も知っているはずなんだ」

 ドラッグでハイになりながらも、落ち込んでいる(?)のは、誰の目にも明らかだった…。

 

 

SEO [PR] おまとめローン 冷え性対策 坂本龍馬 動画掲示板 レンタルサーバー SEO